アテネに滞在すると必ず行く場所はいくつかあるけど、その中でも絶対にはずしたくないのが、エレフテルダーキス(Ελευθερουδάκις)という大型書店。シンタグマ広場の近くに2店舗ありますが、わたしが訪れるのはアテネ大学の近くにある店舗です。アテネ市内の書店の位置づけとしては「八重洲ブックセンター」。ただし、棚に並んでいる本の数を日本の書店の規模で比べた場合には、中規模の書店というところでしょう。

この書店を訪れるたびに探していたのが、ギリシャの文化遺産のディレクトリと呼べるような本。このブログでも参考サイトとして何度か取り上げている、ギリシャ文化省の“The Culture Map of Greece”の書籍版といったところでしょうか? 一般的なガイドブックよりも遺跡などの文化遺産を網羅していて、さらに図版も豊富に掲載されている。そんな書籍です。でもこの8年間、見つけることができずにいました。 もちろん、日本の書店でも探し、ネットでも探していたものです。まあ、ネットではこういった漠然とした希望をかなえる書籍を見つけるのは今のところ不可能に近いでしょう。
しかし、今回やっと見つけたのです。それが、White Starというイタリアの出版社が刊行してる“TREASURES OF GREECE”。現在の遺跡の様子やこれに付随する博物館の目玉、そして、神殿のプランや遺跡の地図、さらに、神殿のフリーズの描画などが豊富に掲載されています。オリンピアといった発掘の歴史があるような遺跡では、発掘当時の写真なんかも掲載されています。さらに、遺跡や博物館の開館時間、さらに遺跡にまつわる神話など、テキスト情報もかなりしっかりしています。網羅性という点では、“The Culture Map of Greece”にはまだまだ及ばないのですが、現状見つけうる書籍としてはベストです。
しかもガイドブックとしても使えるし、読み物としても読める。地域ごとに完結する構成なので読みやすい。サイズも225X130mmで菊版(272×197mm)より一回り小さいサイズ。これなら持ち歩いて、電車の中でどこかを拾い読みもできる……、と思いきや、とにかく重いのです。608ページのオールカラーで紙質はグロスペーパー。あまりに重いのではかりで重さを測ったところ、なんと980グラム。これって、最近のB5ノートのパソコンよりはるかに重い。ということで、持ち歩いて読むのは断念。本の斤量ってかなりポイントになることを改めて実感。
“The Culture Map of Greece”の詳細は、White Star Publishersのサイトで。書籍の購入もここでできるようです。イタリア語が分からなくても大丈夫。きちんと英語のページも用意されています。ちなみにAmazon.com、Amazon.co.ukではこの本、検索には引っかかりませんでした。Amazon.itは今のところありません。