November 11, 2004

目指せグランドスラム ─ネメア 04/10/06

ペロポンネソス半島レンタカー旅行最終日、エピダウロスを観光した後ネメアへ。ネメアの遺跡と博物館は15時には閉まるとガイドブックにあったので、焦る気持ちを抑えながら、ナフプリオ、アルゴスを抜け、北上する。アルゴスにも見たいところはたくさんあるものの、欲張っても仕方がない。

ゼウス神殿

柱が5本立っていた

アルゴスを抜けたのが13時頃。1時間ちょっとあれば到着するだろうし、1時間あれば遺跡の全体は見渡せるだろうなと勝手に推測。アルゴスからネメアに向かう道は直線も多く、車も少ないのでどんどん飛ばしてひたすら北を目指す。途中、ミケーネの遺跡が右に見えるが19時まで開いている。よってここは後回し。

14時30分前にネメア到着。早速隣接する博物館を訪れる。この博物館、英語による展示の説明のモデルケースになっているそう。たしかに展示が分かりやすい。英語とギリシャ語が併記されたパネルをふんだんに使って展示品の説明がされているし、ビデオなんかも回っている。ゼウスの神域から発掘された品々は、遺跡を望む部屋に展示されていて、 実際の場所を確認しながら展示品を見ることができる。ただ単に展示品を並べ、短い解説をつけているだけの博物館とは違う。しかも、チケット切りのおばさんをはじめ、博物館員はみんな気持ちのよい人たちで、あいさつしてもにっこりと返事をしてくれる。わざわざ甲斐がある。ひととおり展示品を見て、いよいよ遺跡に。残り時間は15分ぐらい。

ネメアのスタジアム

ネメアのスタジアム

ゼウス神殿跡は柱が3本復元されている……と思ったら、なんと2本多い5本。ネメアはワインの産地でもあり、3本の柱が残るゼウス神殿を背景にしたブドウ畑の写真をよく見ていたが、オリンピアに続き、ここでも復元。でも、オリンピアのゼウス神殿のものほど白くはなかった。神殿内でしばしボケっとしたあと、屋根に覆われた浴場跡と宿泊所跡に。ここもイラストを使った分かりやすい英語の説明があり、その全貌をつかみやすい。15時過ぎた頃、そろそろ閉館だなと思い遺跡を出て、少しはずれにある競技場跡を目指す。この競技場は365日24時間フリーエントランスと思い込んでいたので、あまり時間は気にかけていなかった。

ネメアのスタジアム

スタジアムに抜けるトンネル
(スタジアム側から)

車を3分ぐらい走らせると、ネメアの競技場に。驚いた。フリーエントランスと思っていたのが、チケット売り場があるのだ。15時過ぎても開いていたので、ネメアの遺跡、博物館とセットのようなので先ほどのチケットの半券を、愛想のいいおばさんに見せて入場。完全な貸切状態。お約束どおりスタジアムを走ってしばらくのんびりした後、スタジアムへの入り口となるトンネルへ。オリンピアではスタジアムへと抜けるトンネルはアーチが一部残っているだけだが、ネメアのスタジアムのトンネルは完全に残っている。暗いトンネルを抜け、太陽が輝き、喚声と拍手が響くスタジアムに出た瞬間、競技者はどんな面持ちだったのだろう……。そんな想像をしながらトンネルをゆっくりと歩く。
そろそろ次に行こう。こんなに静かで、想像力をかきたててくれる遺跡を後にするには名残惜しいけど、またいつか来ればいいよと自分に言い聞かせ、競技場を後にする。

オリンピアのスタジアム

こっちはオリンピアのスタジアム

そういえば、ネメアは古代ギリシャの4大競技会、つまり、オリンピアのオリンピュア祭(4年に一度)、ネメアのネメア祭(2年に一度)、イストモス(イストミア)のパライモニオン(イストモス祭とも。2年に一度)、そして、デルフィのピュテイア祭(4年に一度)。最初の3つはペロポンネソス半島だし、デルフィはペロポンネソス半島からフェリーで渡っていくことができる古代ギリシャ4大競技会開催地。一度にこの4つを回ること、つまりグランドスラム。どんな交通手段で、どの順番で回るか、あれこれ考えるだけでもおもしろい。そしてそれが実現できたら文句なし。

さて、15時に閉まるということで慌てて訪れたネメアの遺跡。オリンピック・イヤーの2004年は、古代ギリシャの4大競技会のひとつだということで、今回訪ねた10月は閉館が17時だったようだ。事前に調べておけば、アルゴスの遺跡も見られたかも。ちょっと残念。ちなみにネメアはワインでも有名。ゼウス神殿の遺跡、博物館、そして競技場のある道は「ワイン・ロード」と呼ばれているらしく、ついでにちょっと現代のネメアの町まで足を伸ばした。ワイナリーがあったので立ち寄った。レセプションのお姉さんは地元の人との話しに夢中。話が終わるのを待ったけど、いつまでたっても終わらない。まあ、運転してるし、お酒にはそれほど強くないしと、結局なにもせずにワイナリーを後にした。グランドスラムのときにまた来ればいいか……。

Categories