ギリシャ語の勉強をやってると、覚えた端から文法は忘れる、単語は忘れるとだんだんといやになってくる、そして飽きてくる。試験を控えた学生や、海外赴任を控えたビジネスマンならそんなことは言ってられず、勉強に打ち込むのだろうけど、その語学が特に仕事にも関係ない、学生でもない、さらになにかと仕事で忙しいという状況(まあ、「忙しい」は、ネットオークションで入金が遅れ「出張に出てました」と同じぐらいいい加減ないい訳だが)になると、ついつい勉強をさぼりがちになってしまう。「XXX語ができないとダメだ」と半ば強迫観念に駆られてさぼることのできない人は、いろいろな学習法を試すのだろう。自分もどちらかといえば、後者のような傾向がある。ただ、「ギリシャ語XXX学習法」などという本はないため、新しい教材を探すことはほとんどなく、 言語学習にあきそうになったら、学習法が紹介された本に目を通すようにしている。これらの本の代表格と言えば、『外国語上達法』(千野栄一 著・岩波書店)だが、最近この手の本を新しく読んでみた(つまり、ギリシャ語学習に飽きそうになったということ)。
NHKテレビロシア語会話の講師だった黒田龍之助氏の『外国語の水曜日 ―学習法としての言語学』『その他の外国語 ―役に立たない語学のはなし』。くわしくはネタバレになってしまうので書かないが、どちらの本も、読んでいくうちに語学をやっていてぶつかる諸々の悩みや問題への糸口がつかめてくる。ギリシャ語に飽きそうになったときは、継続の動機付けにもなるし、楽しみながら学ぶこと、学びながら楽しむこと、楽しむために学ぶことといったを教えてくれる。文章はユーモアにあふれていて、言語学習につかれたとき、飽きそうなときでも読みやすい。そして、語学と言えば英語という風潮が支配している日本で、英語にかたよらない内容も好感できる。著者は「反英語」の旗手に仕立て上げられることはごめん被りたいようだが。
この2冊とあわせて読んだ本をもう一冊。『世界中の言語を楽しく学ぶ』(井上孝夫 著 新潮新書 ISBN:4106100703)。言語に対する著者の飽くなき欲求をヒシヒシと感じた。「こういった姿勢を見習わないといけないな」と一瞬思ったが、結局こうやって「XXXしないと」と思うのは、あとあと自分を苦しめることになると気づいた。見習うべきは「楽しむ」という一点だけだ。
enjunさん、こちらこそご無沙汰です。
語学を楽しめるのはいいですよね。でも「楽しまなければ行けない」になると、またこれが違うのですが。
一昔前の自分だったら、日本人の語学に対する姿勢は「英語産業を始めとする語学産業の陰謀で植え込まれたものだ」などと言っていたかもしれませんが、まあ、そういった発言は差し控えます。というか、言ってますね。
北欧語、ぜひ楽しんでやってください。インテリア雑誌の見出しを読めるようになるだけでも、楽しいかも。
ごぶさたしてます。
私もちょっとまえに黒田龍之助が気に入って、『外国語の水曜日』と講談社現代新書を読みました。
語学についての「凝り」がけっこうほぐれて、英語での「XXXしないと」がかなりなくなりました。(年をとってきて、若いころから思い描いていた語学のマスターがかなり絶望的になったので、開き直ったというのが大きいのですが。)
英語も、「英語で楽しむ」ようになったら、楽しくなってきました。
とはいっても、ほんのわずかしか読んでいませんが。
愛知万博で北欧館が気に入ったので、ここの言語もいいかなと少し思ってきましたが、かなりむずかしそうだし、ちょっと二の足ふんでます。