
ナクソス島で二泊した後、パロス島に渡った。この島では完全にリゾートモード。島の南西にあるセルダキアのリゾートホテルを拠点に、パロス島内観光を楽しむ。島の北のナウッサは、ギリシャの島のなかでももっとも美しい漁村と聞いていてたので、早速この日の午後はバスに乗ってナウッサに。バスは終点の直前で立ち往生。いったい何かと思いきや教会の周りに黒山の人だかり。人ごみをどけながら、なんとかかんとかバスは停留所までたどり着き、バスを降りるなり、黒山の人だかりのできている教会の方に向かった。
いったに何が起きているかわからない。教会の周りには鈴なりの人が集まっているし、ホテルやペンションのベランダからも観光客が教会の方に注目している。教会を出たところには、民族衣装を着て、花カゴをもった 男の子と女の子が誰かがでてくるのを待ち受けているようだ。もしかしたら結婚式かな、ギリシャの結婚式を見る機会もそうないだろうからと、教会から人が出てくるのを待っていると、何やら偉そうな神父さんが現れ、周りの人の声に“Ευχαριστώ(ありがとう)”と応えている。花カゴをもった子どもは、この神父さんに花を振りまき、神父さんは取り巻き(?)を連れて、ナウッサで一番大きな教会のほうにイソイソと歩いていった。結局のところ、結婚式ではなく、ギリシャ正教会の儀式だったようだ。

このお祝いがいったいなんだったのか、帰国後も気になっていたのだが、結局ずっと調べずじまい。最近、ビデオとか画像を整理していたらこのときのものが出てきたので、あの疑問を思い出して、改めて調べてみた。そして勝手な結論。これは「主教」の叙任の式。広義の主教は、「総主教、府主教、大主教、主教」などを含むそうだが、狭い意味での主教。つまり、「ナウッサ」の教会の監督し、教導する指導者。とはいえ、断言できない……。まったく根拠がない。見る人がみれば、身につけているものから判断できるのだろうけど。
この推測はやはりまったくの間違え。『ギリシャ 檸檬の森』のlemonodasosさんにコメントをいただいき、写真の人は、「ギリシャ最高位のフリストドゥロス大司」、このお祝いは、聖母被昇天祭の前夜祭だろうとのこと。lemonodasosさん、ありがとうございました。

神父が向かった教会は真ん中
そんなこんなで、いろいろ調べているうちに、ギリシャ正教会のことがちょっとだけわかった。ギリシャ正教を知るのに、注意をひとつ。それは、「ギリシャ正教会」に、「東方教会の別称」「スラブ人の信奉するロシア正教に対して、コンスタンティノポリ総主教庁などかつての五大総主教座を中心とするギリシャ人の正教会」「1833年に東方正教会のコンスタンティノポリ総主教庁から独立したギリシャ王国(当時)の独立教会」(以上WikiPedia「ギリシャ正教会」より)という複数の意味があること。本でもネットでもまず調べものをするときには「ギリシャ正教」がどの意味で使われているかきちんと確認しないと、結局わけがわからなくなる。なお、「東方教会」にも複数の意味があって、ギリシャ正教の別称以外に、「中国で景教と呼ばれるようになったネストリウス教会や、アルメニア教会、コプト教会、エチオピア教会」を指して東方教会ということもあるそうだ。あぁ、ややこしい。
折しも、エルサレム総主教区の総主教でありながら、不動産転売やアルキメデスの原本を競売にかけるなどの生臭坊主な行為でその座を追われたイリネオスが、ギリシャでもニュースに(イリネオスの悪行は『日刊ギリシャ 檸檬の森』の記事で)。もうちょっとギリシャ正教の知識を仕入れてみるか。そういえば、あのナウッサの神父さんは大丈夫だよな。イリネオスみたいなことはしてないことをお祈り。
lemonodasosさん
コメント(というか正解)ありがとうございました。
改めてニュースを調べたところ、“ARCHBISHOP KEEPS TO SERMON WITH NO MENTION OF IDs”や“Political leaders join thousands for observance of Assumption holiday”というニュースがありました。ギリシャ最高位のフリストドゥロス大司教がパロスを訪れていたんですね。
ギリシャの最高位の大司教に出会っていたなんて、ものすごい幸運です。その場でありがたみが分からなかったのが残念。
もう少しギリシャ正教会のこと勉強してみます。
ギリシャ国内の生臭坊主の不祥事が上がっています。今フリストドゥロス大司教の人気が落ちています。しかしこの方に会いたい人はたくさんいます。彼はPHDを持っている学者肌の大僧正です。
コンスタンチノポリのヴァルソロメオス3世は世界的に人気がありますね。4カ国語位しゃべれます。やはり相当な学者でもあります。私はこの方に会いたいです。
8月15日だとマリアの生誕祭です。その前夜祭なのでしょうかね?
写真の僧侶はギリシャ最高位のフリストドゥロス大司教です。英語だとアーチービショップです。フロストドゥロスは神の僕という意味です。
なぜかというとコンスタンチノポリ総主教区から独立したのですが、ギリシャには総主教(英語だとパトリアック)という職がありません。
コンスタンチノポリ総主教バルソロメオス3世はギリシャ人で、今あちらで宗教弾圧されているようです。ギリシャ正教の人々には胸が痛くなるばかりです。