
翌朝イラクリオンを発ち、アテネに向かう。だからクレタ島で一日を過ごすのはこの日が最後。前日、途中寄り道をしながら、わざわさクレタ島の最東の県、ラシスィ県の中心・アギオス・ニコラオスまで向かったのには訳がある。目的はラシスィ高原。この高原にアクセスするには、アギオス・ニコラオスが便利だ。この高原にはあるものが、たくさんあるらしい。ギリシャでもサントリー二やミコノスで見かけるし、ヨーロッパでもよく見かける。自分は11年前に、スペインのラマンチャ地方にこれを見に行った。今回飛行機で経由した オランダの名物でもある。
「風車」。
風車が好きという自覚はないが、風車にはなんとなく惹かれる。いくつもの風車が並んでいるときくと、その壮観な姿を見てみたい。そんなことでラシスィに向かった。ラシスィの風車は、ほとんどが地下水をくみ上げるためのもので、“Windmill”ならぬ“Windpump”。石造りの風車は古くからあるもので、20数基が残り2基が現役(現役の風車はどれだか分からなかった)。その起源は15世紀にさかのぼり、ベネチア人によってもらたされた技術だそうだ。畑の中にも水をくみ上げる風車があり、これは鉄骨組のもので新しい。畑のあちこちにこの風車があり、空から見ればかなり壮観だろう。

セリ・アンペルの古い風車。
帆はない。

畑のいたる所にある風車

山の上に見える21世紀の風車
イラクリオンに到着した翌日、車で山を越えて、フェストスに向かうとき、大きな風車に出会った。ヨコハマタイヤのテレビCMでもおなじみ、関東でも、お台場のような沿岸部や山間部で見ることができる発電用の風車だ。奇しくも、クレタで、今の風車と昔の風車を見ることができた。エコロジストを気取る気はないが、自然利用の歴史を実感した。ギリシャの夏は思いのほか風が強い。この風を利用しない手はない。
最初に掲載した写真は、ラシスィ高原で出会った、畑の中の木の下で休憩しているヤギとおばあさん。路肩に車を止めて休んでいたら、このおばあさんに、「サクランボを買わない」と声をかけられた。50粒ぐらい入って1ユーロ。おばあさんにとってはちょっとした臨時収入だろう。ひなたぼっこしているところに、「写真を撮ってもいいですか?」と聞いたら、ちょっとすました顔で撮影をOKしてくれた。ヤギはちょっとビックリしたようで、おばあさんに落ち着きなさいとなだめられていた。
アギオス・ニコラオスからラシスィ高原に車で向かうと、高原に入る道で、右周りか左回りかを選ばないといけない。左にいけば、ディクテ山のプシクロ洞窟に立ち寄ったあと、石造りの風車を見て、イラクリオン方面に抜けることができる。今回は、午後2時頃にはイラクリオンについていたかったので、赤ん坊のゼウスがいたというこの洞窟はあきらめて、右の道を選んだ。その結果、このおばさんと出会うことができたのだ。おばあさんは、今日もあの場所でヤギと一緒にひと休みしているだろう。
salahiさん、こんにちは。
ラシスィに向かう人は、アギオス・ニコラオスからよりはむしろマリアから向かう人のほうが多いようなので、どちらがいいかと言えば、マリアなのかもしれません。ただ、ラシスィの小さなみやげ物屋のお姉さんは、「滞在するならマリアよりアギオス・ニコラオスのほうがいいよ」と言ってました。とはいえ、ラシスィに滞在するのがベストだそうです。夜に畑の中の風車がきしむ音を耳にしながら、虫の音を楽しむのは想像しただけでものんびりできそうです。
クレタの東側はどちらかといえばマイナーなので、位置関係を把握するの難しいですね。似たような混乱のせいか、手元にあるとある本の地図では、ディクテ洞窟が、イラクリオンの真南にあると書かれています……。
私も、何故か風車に惹かれてしまいます。ラシスィにも是非行ってみたかったのですが、イラクリオンからはバスが一日に一本しかなく、時間が合わなくて断念しました。もう10年以上前のことです。今は変わってるのかな?
アギオス・ニコラオスからの方が行きやすいんですね。私はマリアに滞在して、バスでイラクリオンやアギオス・ニコラオスに行ったんですが、あの辺りの位置関係が記憶の中でごっちゃになってます。