October 05, 2005

『海外安全情報』という番組

例によって例のごとく、帰宅してテレビを漫然と見ていたら『海外安全情報』という番組がNHK BS1で放送されていた。深夜0:15から0:20の5分番組。それだけならここに書くこともないのだが、最初のお知らせが、なんと「アテネでテロの可能性」。10月中旬から11月17日の学生蜂起記念日までアテネ市街でテロ行為が懸念されているという報道があるとのこと(ちなみに、11月17日は軍事政権崩壊のきっかけになった、1973年同月同日の工科大学の学生蜂起を記念する日。軍事政権崩壊までのアテネの街の描写は、当時ギリシャ在住だった筆者による『住んでみたギリシア』(岡田哲也 著・サイマル出版会)がおもしろい。しかし、残念ながらこの本は、版元倒産により絶版。興味のある方は、Yahoo!オークションでお探しを。ときどきでています。「Yahoo!オークション『住んでみたギリシア』の検索結果」)。
このような報道は噂の域をでないが、イタリア、スペインを始めとするヨーロッパ諸国が無政府主義者の取り締まりを強化していて、これまた11月17日に組織名をちなむテロ組織「革命組織11月17日」の関連団体が取り締まりへの報復として、 イギリス、アメリカの施設やギリシャ政府機関への報復の可能性もあり、一概に否定はできないため注意が必要とのこと。また、11月17日には、デモや集会が予想される場所には近づかないようにすること、というお知らせがされていた。

うかつに政治的な話、それも旅しただけで、住んだこともない国の政治にまで立ち入ってを云々する気はないし、この話は噂で終わってほしい。しかし、平和な生活と危険はコインの両面ではなく、隣り合っていつも同居していることをなんとなく感じた。バリ島の爆弾テロでリゾート気分のレストラン客が一転爆発に巻き込まれるという悲惨な映像を、昨日テレビで見てしまったばかりだ。ギリシャにもテロ組織は存在する。代表的なテロ組織はこんなところらしい(以下、ICT(The Institute for Counter-Terrorism)のページから抄訳。)。

革命組織11月17日
1975年に創設の急進的左翼集団。軍事政権に対する1973年11月17日の工科大学学生の蜂起にちなむ。反米・反英・反トルコ・反NATOを掲げる。当初の攻撃目標はアメリカ合衆国高官とギリシャ著名人の有名人暗殺だったが、1980年代に入り爆破テロも行うようになる。1990年以降はEU関連施設やギリシャに投資する外国資本に対し、簡易ロケット弾によるテロ攻撃を行うようになった。
革命人民闘争(ELA)
軍事政権への抵抗活動から発展した過激派左翼集団。1971年に創設。革命的・反資本主義・反帝国主義、反米を旨とし、「帝国主義者支配、搾取、圧迫」に対する抵抗を宣言。1974年以来、ギリシャ政府や米軍施設、米国資本企業にに対する爆破テロを行い、1986年にテロ活動を活発化させた。1991年の強制捜査で、「5月1日」や「革命連帯」などの他のギリシアのテログループとの連携が明らかになる。ギリシャ警察は、革命組織11月17日との連携があると考えている。

しかし(話題をそらしてしまうけど)、『海外安全情報』でのお知らせを詳しく確かめようと、NHKのサイトで、『海外安全情報』の番組ホームページを探したけど見つからないし、『外務省 海外安全ホームページ』のギリシャのページでも10月4日の午前1時の段階で、先の情報は掲載されていなかった。NHKも外務省も、いったい、何をメリットと考えて(それはまっとうなネットユーザーならとっても基礎的なこと)、ホームページというツールを使っているのやら。しかも、税金や受信料を使って。結局さきの情報が掲載されていたのは、在ギリシャ日本国大使館のサイト。ギリシャの日本大使館の職員は、このあたりのポイントは押さえているようですな。

コメント

日本でも放送されているのですね。(当たり前ですね)『海外安全情報』は、ヨーロッパでは、JSTVで放送されます。旦那曰く、テロを起こす人間は、ギリシャ中どこにでもいるとのこと。11月のテロの話も毎年のようです。ただ旅行される方は、十分注意が必要と思いますが。
今日の放送で鳥インフルエンザの話しをしていました。
ギリシャ国内の放送では、ギリシャでは、まだ見つかっていないと言っていたばかりなのに、『海外安全情報』では、ギリシャの島でインフルエンザにかかっている鳥が見つかったと言っていました。こっちの方が信頼できそうです。
ともかくテロも怖いのですがインフルエンザの方がもっと怖いです。ゆえに私たちは、鳥も卵も食べない生活が続きそうです。(ギリシャでは、鳥が売れないで困っている商店の模様が連日放送されています)

athinasmyloveさん、こんにちは。
多分、テロを起こそうとしている人は、ギリシャ中じゃなくて、世界中にいるんでしょうね。日本だって例外じゃないと思っています。旅行に行かなくても、常に危険と隣り合わせということだと思います。だからこそ、一人ひとりの危機管理意識が大切になってくるのかなと思います。ちょっと、悲観的かもしれませんが、そんな世の中かなと最近特に思います。

  • Posted by: xasimoto at October 25, 2005 01:26 AM
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