先の折り紙セットのお礼が昨日やってきた。小包にはいろいろと入っていたのだが、一番の目玉は“Diktmus”というハーブ。クレタ原産で、クレタ特産とも言えるハーブだ。英名は、“Dittany (of Crete)”、学名は“Origanum dictamnus”.ギリシャ名は“Δίκταμος(Δίκταμο)(ディクタモス(ディクトモ))”が代表的だが、“έρωντας(エロンタス)”、“στοματόχορτο(ストマトホルト)”、“στομαχοβότανο(ストマホボタノ)”とも呼ばれる。Δίκταμος”の名前は、このハーブが群生しているディクテ山(“Δίκτη”)に由来する。シソ科の植物で、 古代ギリシャ時代から薬効があるとされていて、ヒポクラテスは胃腸病やリューマチ、関節炎、皮膚病の治療に使ったらしい。
ほかにも強壮効果(“έρωντας”はこの効果に由来?)や痙攣(けいれん)を抑える効果、月経不順を整える効果なんかがあるらしい。さらに、傷を直す効果があるとされ、狩猟で傷つけられたヤギは、このハーブを探して食べるそうだ。アリストテレスも『異聞録』に次のように書いている。
「クレタの山羊は矢で傷つけられると、その地に生い茂っている花ハッカをさがすそうである。というのは、それを食べると、矢をすぐさま抜き出すことができるからである。
『アリストテレス全集 10 小品集』(岩波書店 福島保夫 訳)
このハーブ、匂いはまさにクレタ島のもの。早速ハーブティーにして飲んでみた。ラベンダーやオレガノ、レモングラスといったお上品な(?)ハーブに慣れた向きには、ちょっと匂いに違和感を覚えるかもしれないけど、味には強いクセもない。胃腸のあまり強くない自分にはうってつけのハーブかも。
このハーブはクレタ原産だけど、日本でも結構その筋には知られているハーブのようだ。園芸関連のネットショップでも見つけることができる。
追記(2005/1/9):“Language of Flower”によると、Ditanny of Creteの花言葉は、“Birth(誕生)”だそうだ。
初めまして、いつも興味深く拝見しています。
クレタ島の現代史に特に関心を持っているので、この夏の紀行はとても勉強になりました。また参考にさせてください。