September 06, 2007

ギリシャでテツ その1 —2007/07/15

Pilion Railway at Ano Lexonia

どこの国にも鉄道をもっている国には、鉄道博物館がある。たとえば、鉄道発祥の国、イギリスはヨーク国立鉄道博物館、このイギリスに散々搾取されたインドはデリー国立鉄道博物館、ドイツはドレスデンのドイツ鉄道博物館、フランスはミュールーズのフランス鉄道博物館、アメリカ合衆国はボルチモア・オハイオ鉄道博物館、韓国にもこの手の博物館はあるし、日本もつい最近まで万世橋に交通博物館があって、来月にはさいたま市に鉄道博物館が新しくオープンする。ギリシャはといえば、アテネに鉄道博物館があるし、ボロスには国立鉄道博物館がある。鉄道は技術と産業の象徴であり、重厚長大という国力と近代化の象徴であるからだろう。ただし 、自分はナショナリズム抜きにして鉄道は好きだったりする。

移動と輸送の手段の鉄道だが、鉄道自体が観光資源になるということは珍しくはない。鉄道博物館だってその一例だし、大井川鉄道のSLやJR山口線のSLはその端的な例。さらには景観を売りにして、観光列車となる例もある。釧路湿原ノロッコ号、清流しまんと号……。観光立国ギリシャにも、観光資源としての鉄道がいくつか存在する。ちょっと前までは、ディアコフト-カラブリタを結ぶ登山鉄道、そして去年の『世界の車窓から』での紹介で、かなり知られることになったピリオン(ピリオ)鉄道、あとは、景観がすばらしいらしいネストス渓谷を貫く路線。
この夏は、ピリオン鉄道に乗ってみた。ピリオン鉄道は、商工業の中心と、肥沃な西ピリオを結ぶ鉄道として1894年から1903年にかけて建設され、1971年まで運行が続けられていた路線。1996年に保存鉄道としての復活した鉄道で、蒸気機関車やディーゼルカー(ディーゼルカーの1両は蒸気機関車を模したもの)と客車で、アノ・レホニア—ミリエス間に5月から10月の間の週末に一往復、7月から8月のハイシーズンには毎日一往復運行されている。

Pilion Railway at Ano Lexonia

今回の旅行のメインターゲットの一つだが、一日一往復となるともしかしたら満席で、駅に行ったが乗れなかったということになりかねない。この鉄道に乗った人のブログやサイトを見ると、「ハイシーズンは要予約」みたいなことが書いてある。予約をするとなると、日本からはどうやって……。ネットでいろいろ調べてみたが、結局、アテネにすむ某友人に無理をいってお願いして取ってもらった。以下は、彼に教えてもらったチケット予約のポイント。

  • チケットは電話で予約できる
  • 予約のときにはパスポート番号が必要
  • 出発の二日前までにチケットの発券を受けないといけない(さもなくばキャンセル)
  • 通常は、ローカル線のチケットの発券は現地の駅でないといけない(今回ならボロス)
  • だが、アテネの駅ではローカル線のチケットの発券も受けられる

Pilion Railway Tickets

友人がラリッサ駅に向かった。ローカル線の発券はできないと窓口で一蹴。30分の押し問答の末、ボスを呼び出させ、ボスは当たり前のようにチケットを発券。悪戦苦闘して入手してもらったチケットが右。ほんと、ありがとうございました。ちなみに一蹴した係員は、「何年もここで働いてるけど、こんなチケットの発行の仕方は見たことも聞いたこともないわ」とのこと。うむ、これこそギリシャ人。

さて、ピリオン鉄道に乗るのは7月15日。車窓とミリエスの様子はまた別に。なお、この鉄道に乗る時には時刻に注意。ネットではあちらこちらで、当たり前のように、往路のアノ・レホニア出発は11:30、復路のミリエス発は16:00と書いてあるが、今回は往路が11:00、復路が16:00。時刻が変わるのは当たり前。

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